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が俺に夕飯のお供にでもと言わんばかりに衝撃の告白をした翌日、時刻は放課後。そうだ。我らSOS団の活動時間だ。 今日も今日とてハルヒの「何でこんなに暇なのよ!」という何とも迷惑な喚き声とガンガンとパソコンを痛めつける音、それに混じって時折聞こえる長門が本を捲る音を聞きながら、俺は古泉とオセロをしていた。いやしかし、お前弱すぎだろうこれは。 「おや、また負けてしまいましたね」 「またというかお前は俺に勝ったことがないだろう」 そんなことはないと思いますが、などと言いながら涼やかな微笑を浮かべて盤上と俺の顔を交互に見る。右手の人差し指が天をさすが如く1本ピンと延びているのはもう1回やれということなのだろうか。何て面倒くさい。俺はもう御免だ。こんな不毛な勝負より早く朝比奈さんの入れるお茶に癒されたい。 「キョン君お願いですから」 「やめろ古泉顔が近い」 気づくと机を挟んで前に乗り出していた古泉の顔が目の前にあった。そんな顔を近づけなくても口で言えばいいだろう!ああもう!お前のそれは笑顔を浮かべるためだけの道具か!?そんな風に俺が眉間に皺をよせながら抗議をしようと口を開いた瞬間にガチャリと扉の開く音が聞こえた。それに合わせて、向かい合わせていた俺と古泉の顔は鏡対照のようにくるりと扉へと向く。 「遅れましたー。って、一樹君もキョン君ももう来てたんだね」 「、」 「おやさん、こんにちは」 「一樹君こんにちは。有希ちゃんも!あれ?ハルヒちゃん、もしかしなくてもご機嫌斜め?」 部室内をザッと見回した感想を述べながら俺の2つ隣に鞄を、そして俺の隣に腰掛けたは、俺たちのオセロ盤を眺めて苦笑を浮かべながら古泉に「負けちゃった?」と言った。 「ちょっと、いいところに来たわ!何でこんな暇なんでしょうね!?この前ビラだって撒いたのに」 「んー…きっと相談事をするのにも勇気がいるんだと思うよ」 どーんと待ってるのも団長のお仕事じゃないかな?、とが言うとハルヒは何故か頬を赤く染め、「そ、それもそうね!も良いこと言うじゃない」と言ってパソコンに向かってマウスを動かし始めた。あの様子だとホームページの更新でもしようとしているのか。ってかあいつに出来ただろうか。 それにしてもたった一言でハルヒの癇癪を収めるなんて、もしかしてこいつ魔法でも使ったんじゃないだろうか。魔法使いだと昨日言っていたし。 「ん?どうしたのキョン君」 「いや、ちょっとな」 「ああ、さんのお茶ですか?でしたら僕が」 「え!?あ、一樹君、私がするよ!」 「いえ、さんは来たばかりですからどうぞ休んでて下さい」 相変わらずの笑顔で茶を入れに行った古泉の背とふんふんと鼻歌を歌いながらパソコンに向かっているハルヒを一瞥してから俺はの方へ向き直る。 「何か気になることでもあったの?」 「なぁ、今のってもしかして」 「今の?今はアレは使ってないよ」 でも禁則事項です!そう小声で言っていつぞやの朝比奈さん(大)のように人差し指を唇の前にちょっと置いては笑った。 |