1個。また1個。更に1個。

アルフレッドによってどんどん消費されていくハンバーガーたちを見て、はいい加減胸焼けがしてきた。今日で何個目であったかなど最早覚えていない。5を超えた辺りで彼の胃袋を心配し、10を過ぎた辺りでその栄養が何処にいくかを心配し、そして今の胸焼けへと繋がっている。

「ん、も食べないのか?美味いぞ?」
「あなたを見てると胸どころかお腹がいっぱいになってきて気持ち悪くなるよ…」
「こんなに美味しいのに勿体無いなぁ」
「じゃぁ、私の分もあげるから食べなよ」

そう言いながらがアルフレッドの前に数個のバーガーを差し出すと、まるで宝物を見つけた子供のように目を輝かせてお礼を言われた。
元来は食が細い方ではない。あくまでも平均的な方だ。しかし、目の前にいるこの男の尋常ではない食欲を見せつけられれば、どんな大食漢でも多少なりげんなりはするだろう。

「もぐもぐもぐもぐ…そういえば
「アルフレッド、食べてから喋って」
「もぐもぐ…んっ。これでよし!で、だな、!」
「何よ」
「さっき胸もお腹もいっぱいって言っただろう?」

そういえばそんなことも言っただろうかなどとは思いながらも「えぇ」と一言返す。

「実は俺、まだいっぱいじゃないんだ」
「えっ、これだけ食べてまだ足りないの!?それだったら、私が今買ってくるよ」

そう言って財布を持って席を立とうとするをアルフレッドが彼女の腕を思いっきり引いた。顔を付き合わせるとアルフレッド。その距離はほぼゼロだ。

「ちょっと、アルフレッド近いって!」

彼女がそう言っても彼はニコニコとしたまま手も離さず、距離も変えようとしない。

「お腹じゃなくて、減ってるのは胸の方なんだけど」
「む、胸?」
「そう胸」
「遠まわしに言われてもわからないわ」
「直接言わなきゃわからないかい?仕方がないなぁ。ねぇ、、僕の胸を君でいっぱいにしてくれよ」

君だったらハンバーガーなんかよりももっともっと入るんだぞ!
そんな風に耳元で呟かれたの顔はまるで林檎のように真っ赤だった。